物件等の建物を修繕・修復する事はエコロジーが求められる今の時代に限らず、非常に重要であります。
人間がより快適に、幸せに生きてゆく為には、住む場所や学ぶ場所、働く場所や楽しむ場所でもある建物を大切にする事に異存のある方はおみえでは無いでしょう。
しかし形ある物で壊れないもの、永遠に使えるものは無いわけですから、古いものは大切に、そして新しいものを受け入れていけばバランスが保たれたものになります。
バランスが保たれたものはとても強く、長持ちさせることも可能です。
建物に限らず、人間の体でさえもこの法則の活用によって実年齢よりも10歳以上若く見られる事があります。
世の中を見渡すと、それはおよそ自然界には浪費が存在しない事が分かりますし、我々も建物を価値のあるものとして修繕・修復していく事が大切ではないかと考えます。
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まず、修復や修繕の工事というものは、時として新たに作る事よりも難しい事があります。
それは何故でしょうか。
時の流れと共に、流行り廃りがあるように、人間が求めるものは一定ではありません。
人は新鮮さを求めるのであって、また必要であるのです。
たまに執着によって過去に固執している方がみえますが、過去に生きた偉大な方々(キリストやブッダ等)が言っておられるように、苦しみしか生まないでしょう。
実はここにポイントがありまして、材料、工法、デザインと日々変化する世の中にあっては、建物を修復や修繕する場合、現在の材料や技術と、建てられた当時の材料、技術が違う為に難しさが起こるのです。
変化の世界で変わらないものを求める事が難しい様に、大事なものを残す事も時として難しいものです。
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